こんにちは。
関東地方では、過去最速で「春一番」が吹いたそうです。
春が近づいているのを感じます。
コロナ禍で東京五輪・パラリンピックの開催が危ぶまれる中、組織委員会の森喜朗会長の発言が、波紋を広げていますね。女性蔑視と受け止められていますが、どのような発言だったのか、これまでの経緯をまとめてみました。
国内外のメディアやSNSでなど批判されていますが、皆さんはどのように受け止められましたか?
これまでの経緯
2月3日の評議会での発言
日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会での森会長の発言の要旨は以下の内容です。
スポーツ庁の主導で競技団体で女性理事の任用が進められていることについて「日本ラグビー協会を例に出しながら」の発言
「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる。」
「女性の優れているところですが、競争意識が強い。誰かが手を挙げると、自分も言わないといけないと思うんでしょうね。それでみんなが発言される」
関係者の話として披露
「女性を増やす場合、発言の時間をある程度は規制しておかないと、なかなか終わらないので困る」
組織委員会の7人の女性理事についての言及
「みなさんわきまえておられる。競技団体ご出身で国際的にも大きな場所を踏んでおられる方ばかり。話も的を射ており、役立っている」
国内外のメディアやSNSで女性蔑視など批判が集まっていました。
2月4日の謝罪会見での発言
前日の発言にたいする謝罪会見での発言要旨は以下の通りです。
「昨日のJOC評議会での発言につきましては、オリンピック・パラリンピックの精神に反する不適切な発言であったと認識しています。まず深く反省しております。そして、発言をした件について、撤回したい。不快な思いをされたみなさまにはお詫びを申し上げたい」
JOCがスポーツ庁の指針に基づき女性理事を40%以上とするする目標を「文科省がうるさく言うから」と発言したことについて
「そういう認識ではない。女性と男性しかいないので、どなたが選ばれてもいい。数字にこだわると運営が難しくなるので、無理なことは、なさらないほうがいいということを言いたかった」
「五輪・パラリンピックにおいては、男女平等が明確にうたわれている。アスリートも運営スタッフも多くの女性が活躍しており、大変感謝している」
会見の最後のフレーズ
「次の大会まであと半年となりまして、関係者一同、一生懸命頑張っておられます。その中で責任者である私が皆さんのお仕事に支障があるようなことになってはいけないと考えてお詫びをして訂正、撤回することを申し上げたわけであります」
記者との質疑応答
辞任についての質問に対して
「辞任をするという考えはありません。私は一生懸命、献身的にお手伝いをして7年間やってきたわけですので、自分からどうしようという気持ちはありません。皆さんが『邪魔』だと言われれば『老害が粗大ごみになった』かもしれませんから掃いてもらえればいいんじゃないですか?」
政界からの反応
菅首相
4日の衆院予算委員会で「あってはならない発言だと思っている」
「スポーツ分野においても女性の参画は大事であることは揺るぎがない」
立憲民主党の枝野代表
「森さんの首に鈴をつけられるのは首相しかいない」
と会長辞任を促すように求めた。
東京都の小池百合子知事
森氏の発言をめぐって都庁に抗議の電話が殺到していることについて
「大会を安心安全に進めるというのが私と組織委員会のミッションであるとすれば大きな事態に直面している。私自身も絶句し、あってはならない発言だった」
組織委員会から
4日に森氏が謝罪したことを一定程度評価、
「自ら謝罪、撤回したということで理解してもらうしかない」
「会長の気持ちが明らかになった」
世論の反発とは対照的に大会関係者の間では「森会長が辞めたら東京五輪がもたない」との声が大勢のようです。
海外メディアから
米誌ニューヨーク・タイムズ
開催に反対する世論に加えて、東京大会に新たな難題が加わったとして森氏の女性蔑視の発言について報じた。
「ツイッターでは、森氏の辞任を求める声のほかに、森氏の年齢や時代遅れの振る舞いが本当の問題と指摘する声がある」と伝えた。
英BBC放送
森氏が「ソーシャルメディアで怒りを買っていた」と指摘。ツイッターで森氏の退任を求めた投稿が相次いだ現象をとりあげた。
国際オリンピック委員会(IOC)の反応
森氏の謝罪会見後の声明
「森会長は本日、発言を謝罪した。これをもってIOCは問題が終わったと考えている」
今後の予想
森会長は、これまでも社会で問題視される発言を繰り返していますので、今回のことは残念です。今の時代、「女性は」とか「男性は」という言い方は職場でもしないです。職員研修がありました。
総理大臣までされて、7年間、東京五輪に向けての準備を進めてきたので、ご本人が一番責任を感じていると思います。
今後、森会長が辞任されるかは、世論次第でしょうか。
大会関係者の間では「森会長が辞めたら大会がもたない」という声が大勢のようです。
ただ、森会長の83歳という年齢と記者会見の様子から、体力的、精神的に続けることは厳しいように思います。
東京五輪・パラリンピックは去年の3月に1年延期が発表されましたので、来月くらいには方針が決まるのではないでしょうか。
まとめ
東京五輪・パラリンピックの森会長の発言は、国内だけではなく、海外からも大きな批判をあびています。ただでさえ、新型コロナウイルスの感染拡大の終息が見通せない中、オリンピックが開催できるのか、国内世論は懐疑的ですが、今回の発言でさらに、冷え込みそうです。
発言を非難したり、意見を言うことは自由だと思います。私も「女性を増やすなら発言時間を制限すべき」と言われても良い気分はしませんでした。
話が長いか短いかは男女差はないと思いますから。
ただ、もし自分の家族や友人なら、かばいたくなるかもしれません。発言には不快感を感じますが、森会長が追い詰められなければいいけど、と思いました。
みなさんは、どのように考えられますか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
すべて良いほうに向かっていきますように!