東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が女性蔑視とも受け取れる発言をしたことについて、SNSでは辞任を求める投稿が続出しているようです。
森喜朗会長の発言について、以下の記事にまとめましたので、よろしければご参照下さい。
今日、私は森会長の発言に対するテニスの大坂なおみ選手のコメントを読んで、思慮深く、素晴らしいと感じましたので、コメントの内容をご紹介します。また、昨年の全米オープンで、差別の犠牲となった黒人の名前が入ったマスクを着用していたことが大きな話題となりましたので、あわせてご紹介します。
森会長の発言に対する 大坂なおみ選手のコメント
女子テニス ギプスランド・トロフィー第6日(6日・メルボルン)
世界ランク第3位の大坂なおみ選手は、準決勝を棄権して午後からの記者会見で、森会長の発言に対してコメントしました。
「いいことだとは思わなかった。あのコメントにある背景を知りたい。彼の周囲の人の視点を知りたい」 辞任すべきか聞かれると「私はテニス選手だから…」と言って数秒考えた後、「興味深いテーマを投げかけられた。あなたは辞任すべきと思う?」と問いかけ、「何かについてコメントする時は、その事象についてもっと知識が必要。あれは無知なコメントに感じる。コメントした状況を良く分かっていないので、辞任を求めるべきなのか、正しくないことをコメントしたと理解させる必要があるのか分からない」とした。「彼のような立場にいるなら、話す前に考えるべき。あの発言は情報不足で少し無知。周りにいる人も、彼が言おうとしていることで多くの人の感情に影響するか、知らせる必要がある」と指摘した。 一方で、森氏の発言を受けても東京五輪が「楽しみ」であることには変わりないという。 5日夜の準々決勝後の会見で同様の質問があり、「まだ読んでいない。もし明日も(会見に)来るなら、同じ質問をしてほしい。今夜読んでおく」と答えていた。
引用元:Yahooニュース
「 森会長のような立場の人なら、話す前に考えておくべき」本当に同感です。
何かについてコメントするときには、その事象について知識が必要ですね。大坂選手の言われる通りだと感じました。23歳で、このようなコメントができる大坂選手、なんて素晴らしく思慮深いのだろうか、一流のアスリートだと感じました。
黒人差別で犠牲となった黒人の名前入りマスクを着用
2020年、アメリカの雑誌「TIME」誌の「最も影響力のある100人」の中に選ばれた大坂選手。優勝した全米オープンで毎試合、黒人差別への抗議として、犠牲となった黒人の名前が入ったマスクを着用していました。
準決勝のボイコットを一時表明しましたが、プレーしながら世に訴えかけていく、勝つことで自分の意志を貫いた大坂選手に、心から敬意を表します。
決勝を含めて7試合、すべてのマスクを披露しました。
「TIME」誌は「黒人たちの命の尊さをたたえるため、才能と発言力と舞台を活用した」と評しました。
大坂選手はテニスの対戦相手だけではなく、社会問題とも戦ったんですね。
まとめ
森会長の発言は不適切で、女性蔑視と受け止められても仕方ないと思います。でも、大坂選手が言うように、背景を知り、どうしたら、社会を変えていくことが出来るのかを考えることが大切だと思いました。今、ネットでは20代から30代の女性が中心となって森会長の処遇の検討や再発防止を求める署名が11万筆以上集まっているそうです。
森会長一人の問題ではなく、社会全体で考えていくべきことなのでしょう。私は今まで、自分の周りで同じような発言を聞いても軽く流してきましたが、これからは、「不快に感じる人もいますよ」ということは伝えようと思いました。
東京オリンピックの行方はどうなっていくのか、これ以上、国益を損ねないほうに向かってほしいと願っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。