こんにちは。
いよいよ今日から新年度が始まり、環境が大きく変わった方も多いと思います。
NHKで「沁みる夜汽車」という鉄道にまつわるちょっと心が温まる物語をドキュメントとイメージ映像で紹介している番組があります。
その中で、昨年末、私が感銘をうけた内容があり、新年度に向け、もう一度見直してみました。
「槍は切るものではなく、通すもの」という内容なのですが、調べたら、もとは産経新聞に投稿された「槍は通すもの」というエッセイでした。
今日は、みなさんに、エッセイの内容をご紹介します。
私はとても感動しました。
槍は切るものではなく通すもの
79歳の女性が書いたエッセイの内容は?
女性は、50年前、結婚相手の家族に会うために、1月2日に、大阪駅8時発の特急白鳥号に乗車しました。
ところが特急は新潟県の糸魚川で猛吹雪のため立往生し、車内に「この列車は大雪のため大坂に戻ります」のアナウンスが流れます。
女性は山形県余目町まで行きたかったので、「困ったなぁ。やり切れませんね」とこぼしたら、隣の60代の紳士が「槍は切るものではありません。通すものです。槍通しなさい」と諭され、山形への別ルートを教えてくれました。
女性は糸魚川の駅長室から彼の家に電報を打ち、米原から東海道線に乗り換え、一睡もせずに山手線、上野駅から東北本線など6本の列車を乗り継ぎ、大坂の家を出て3日目の朝に余目駅にたどり着いたそうです。
目的の駅で待っていた男性に「よう来てくれたな、根性あるな」と褒められたそうです。その後、3月に結婚し、結婚50周年になりました。
女性は、今は天国におられるであろう初老の紳士に再びお礼を言いたいそうで、『あの一言で大変な雪の中を、草履がズーッと沈むホームを進み、山形へ行きました。今の幸せがあるのは、あの一言「槍通しなさい」でした。』とエッセイを結んでいます。
可能性を信じてやり通す!
50年前のスマホもなく、通信手段が限られている中、一人旅の中での大雪。知らない路線を調べながら、目的地に向かう状況を想像すると、すごいとしか言えませんね。
6本の列車を乗り継いで目的地にたどり着いた女性の強い気持ち、素晴らしいですね。もしかしたら、紳士の言葉がなければ、あきらめて引き返していたかもしれません。
見知らぬ女性に「槍は切るものではありません。通すものです。槍通しなさい」と言い切った紳士はどのような方だったのでしょうか。
「やりきれない」と言いたくなるときは、誰にでもあると思います。そんな時は、この話を思い出し、「可能性を信じて、やり通したい」と思いました。
まとめ
今日は、「50年前に婚約者の家に向かった女性のエッセイ」を紹介しました。
大雪で列車が立ち往生してしまい、やりきれないと思っていた時に「槍は切るものではありません。通すものです。槍通しなさい」という言葉に奮い立ち、目的地にたどり着いた女性。
「槍は切るものではありません。通すものです。槍通しなさい」という言葉は可能性を信じてやり通すことの大切さを私に教えてくれました。
今年度も、頑張ろう!という気持ちになりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
皆さまにとって、新年度が、素晴らしい1年でありますように!