こんにちは。
先週娘が小学校に入学しましたので、週末にお墓参りをして娘の入学の報告をしました。
下記の記事で娘の入学式で私が感銘を受けた言葉についてご紹介しましたので、よろしければ一緒にお読みください。
私の祖父、娘にとってのひいおじいちゃんは23年前に90歳で亡くなりました。
なので、娘はひいおじいちゃんを知りません。
今回、お墓で娘の入学を報告したことで、祖父が大切なものを残してくれたことを思い出しましたので、みなさんに、ご紹介します。
祖父が亡くなる前に残してくれたものとは?
祖父は亡くなる7年前に祖母を亡くしていました。妻に先立たれ、時々、寂しげだったことを覚えています。戦中戦後を生きぬいてきた亭主関白な祖父は、孫の私から見てもあまり、親しみやすいタイプではなかったです。
元気な祖父でしたが、晩年は、叔母夫婦と一緒に過ごし、時々は我が家にも来ていました。
母が何かお世話をしても「ありがとう」というのを聞いたことがありませんでした。多分心の中では思っていたと思うのですが、照れくさかったのでしょうか。
100歳まで生きると言っていた祖父でしたが、年齢とともに病気がちになり、亡くなる1年前位から入退院を繰り返していました。
祖父が亡くなり、お葬式が終わったあとに、集まっていた親せきに叔母から一人一人に一筆箋(いっぴつせん)が配られました。見てみると弱々しい字で、「ありがとう」と書いてありました。達筆だった祖父がやっとの思いで書いたのが想像できました。
叔母の話によると、亡くなるひと月くらい前に、祖父に頼まれて買ってきたそうです。その一筆箋に祖父が一枚ずつ「ありがとう」とマジックで書いて、叔母に預けたそうです。口下手な祖父でしたが、最後に感謝の気持ちを伝えたかったのでしょうか。
当時、私は二十代だったので、「最後におじいちゃんは感謝を伝えてくれたんだ」とは思いましたが、深くは考えませんでした。その一筆箋を捨てた覚えはありませんが、どこにいったのか、分かりません。
お墓参りをして、実家に寄ったときに、母と祖父の話をしました。母が娘のさくらに「さくらは食べるのが大好きだね。ひいじいちゃんに似たのかな」という話から、お葬式の時の一筆箋の話になり、なんと、母は23年前の一筆箋をまだ、持っていたのです。
母が祖父が亡くなる前日にお見舞いに行ったときのことを話してくれました。祖父は帰る間際に弱々しい声で何か言ったのですが、よく聞き取れなかったので、「また明日来るね」と言って帰ったそうです。多分、あのとき『「ありがとう」と言ったんだよね』と母が言いました。
祖父は最後に、感謝を伝えることの大切さを私たちに教えて亡くなっていったんだと23年経って改めて感じました。
身内以外の他人に対しては礼儀正しい祖父でしたが、元気なときにもっと子どもや孫に感謝を伝えることが出来たなら、祖父はもっと慕われていたのではないかと思います。
そういう面では不器用な祖父ですが、私は祖父のことが大好きです。
つながる命
娘を見ていると、明らかに私と違った性質をもっていると思うことがあります。食べるのが大好きな娘は祖父の血をしっかり継いでいます。
私と夫、両家の先祖からつながっている命。両親は2人、祖父母は4人、曽祖父母は8人と計算して、10代までの数をたすと2,046人だそうです。同じように20代までさかのぼるとなんと、2,097150人だそうです。約200万人の先祖のうちの一人でも違ったなら、今の私はいなかったかも、と思うと不思議な気分になりました。
もう23年も前の出来事なのに、鮮やかに思い出し、亡き祖父への思いがこみ上げてきました。
まとめ
娘の入学の報告のためにお墓参りにいったことで、亡き祖父のことを思い出しました。祖父は最後に、感謝を伝えることの大切さを教えてくれました。
大事なことを思い出すことが出来たのは、娘のおかげです。
日頃から、家族にも、職場の同僚にも、出会う人に感謝の気持ちを言葉で伝ていきたいです。
思いは言葉で伝えたほうが伝わりますよね!
家族だって素直に感謝を伝えたり、褒めあったりしたほうが、楽しいと思いますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
下記の記事で家族で褒めることについて書きましたのでよろしければ一緒にお読みください。